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『革命』が細々と小説を載せたり、ライトノベルを書いていて思ったことを綴ります。
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予告から更に日数が経過して申し訳ない><

なぜだかひどい睡魔に襲われて仮眠を取ってみれば既に朝!
次の日はGW前最後の仕事と言うことで少し長引き・・・
そして今日に至るわけです

連休中は書く時間があるので、出来ることならこの連休で
このシリーズは終わらせちゃいたいなと思っています。
季節もずれてきたしね(笑

 俺はその足で志緒理の部屋へ向かう。
「志緒理さん。隆史です」
 ドアをノックしてから声をかける。すぐに志緒理の声が俺を部屋の中へ招いた。
「どうかしました?」
 いつもと違う俺の表情を志緒理は敏感に察知してそう尋ねてきた。俺は志緒理を真っ直ぐに見つめ、頭を下げた。
「ごめん。訳が分からないと思うけど……ごめん」
 志緒理からすれば何を謝られているのか見当も付かなかったと思う。でも俺は自分の中のけじめとして彼女に謝っておかなければいけないと思ったのだ。
 そんな俺の様子をベッドに腰掛けながら見ていた志緒理は、頭を下げたままの俺に無言で近付くと、そっと俺の手を取った。
「隆史さんが謝るんだから、きっとそれは正しいことなんだと思うけれど……自分を責めないでください。私は……隆史さんのいる日常が好きですから」
 極自然にそんなことを言う。告白のようで告白じゃない。でも彼女を目の前にしてそんなことを言われたら赤面しない男は居ないだろう。
「だけど……」
 その理由はまだ言えなかった。言えばこの環境が壊れてしまいそうで恐ろしかった。
「わかりました。それじゃあ海岸まで付き合ってください。それで許してあげます」
 少し照れながら笑顔で俺にそう言った。今まで買い物なんかには一緒に出かけることはあっても海岸にはあの日以来、一緒に行くことはなかった。別に避けていたわけではない。行く機会がなかっただけだ。志緒理からあれからも何度かあずさと海岸に行ったという話を聞いたことがある。よほど好きな場所のようだ。
「駄目……ですか?」
 あまりの唐突な申し出に、なかなか返答を返さない俺を覗き込むようにして再び彼女が問う。一瞬、志緒理に祐理の姿が重なる。俺はすぐに頭を振ってそれをかき消した。
「いや、そんなことで良いならいくらでも……」
「良かった。じゃあすぐに支度しますから玄関で待ち合わせってことで良いですか?」
 俺も上着を取りに部屋に戻る。まだまだ北海道の寒さは揺らがない。
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